王栄幼稚園は、県下でも最も伝統古き幼稚園であり、2018年で創立125年を迎えました。

ここに創設期の流れをご紹介いたします。

本園は、1893年(明治26年)に、『白水女苑』として創設され、その後、1924年(大正13年)に、熊本県より幼稚園として認可されました。

広島女学院、福岡女学院、活水女学院、東京青山学院と同じメソジスト教会のミッション・スクールであり、初代より米国人の宣教師が園長をしてまいりました。

 

明治26年、長崎の活水女学院の創立者であられるエリザベート・ラッセル先生は、島原大地震の時、津波に襲われた熊本側沿岸で、多数の子どもたちが路頭に迷っている事情を見て、収容施設として大江九品寺に「白水女苑」を設立されました。

 

その後、大正12年、白水女苑より王栄幼稚園(King’s Glory Garden)と名も改められ、鉄筋コンクリートの立派な幼稚園園舎が完成しました。
この時の初代園長は、マーベルリー先生でした。マーベルリー先生は、東京青山学院女学部長として来日し、その後、仙台の愛隣幼稚園を創立した後、熊本の幼稚園のために赴任してこられました。

 

大正13年に建てられた園舎には、王栄幼稚園の宝といえるものが多数(グランドピアノ、青い目の人形、古い椅子、机)あり、昭和59年に建てられた現在の園舎においても、伝統ある品々を現在もすべて使用しております。

 

110代に渡り、すばらしい園長先生の下で、日本基督教団熊本白川教会の附属幼稚園として発展してまいりました。
地域の人々に愛される幼稚園であり続けたいと願っています。